水と氷は不思議であり,氷点を境にして両者は性質が大きく
変わっている。水において+1度の温度上昇が起きるためには,
氷の約 0.5 Cal (カロリー)に対して,水では 1.0 Cal である。
マイクロ波を印加すると,零下未満で氷はほとんど解凍しない。
氷は綺麗に6員環の結晶で凍っており,マイクロ波の電界は
氷点未満の水(つまり氷)には反応がきわめて小さいため
である。
これは世界初めての研究であり,アメリカ物理学会の雑誌 Journal of Chemical Physics (Tanaka and Sato, 2007, USA,
下記を参照) で論文として注目された。