Linuxオペレーティングシステムでは,無償で利用できるCentOSがある
(Red Hat Enterprise Linuxのクローン版)。 Firewallが新しい方式のため,
systemctlなどのコマンドに慣れることが必要である (現在はCentOS 8で,
CentOS 7とほぼ同じ)。多くのホームページでCentOSの情報を集められる。
Linuxを使うことで,多くの物理,化学,生物系 などの高速アプリケーション
の可能性が広がる。 Fortranでは,1年間無料で使用できるPGI Community
Edition,またはライセンスを購入して永久使用できるPGI Fortranがある。
現在,バージョンは19.10である。 他のソフトウェアとして,MPI技法のMPICH3,
および高速性の高いFFTW3をインストールできる。 これらはPGIの新システム
に対応して,PGIシステムで走らせるためpgfortran を使う(下記のMPICH-3.2
の項目を参照)
注釈:PGIライセンスがイーサネットのeno1ではなく eth0のもとで動作したが,
現在は無償版のCommunity Editionが出され, この問題はPGI社が解決した。
Pythonのバージョン3はプレ/ポストプロセス用として導入する 。基本的には
権限を持っているrootに変わり,アップデートである # yum install tk-devel,
などを行う。それが済んだ後に,Python-3.6...tgzのファイルを解凍して,
インストールする。(注意点は,configureの後で, makeがプログラム不明で中途
で停止する(実際は使わない)。最後の3行をコピー した上で,もう一度,makeを
中途から実行,さらに,# make install で完了する。)
次節のコマンドyumを使うと,PCでインストール法を判断して自動的に進む。
>> Python 3.7のインストール
現在の状況を確かめると,バージョン名が画面に表示される
# yum
--version python
まず,Python 3.6をインストールするときは
# yum install -y python36
その結果,バージョン3.6が画面に表示される
つぎに,Python3.7をインストールするときは,GITを先に入れる。
Python 3.7のインストール
GITの後にPython3をインストールする。すると画面に新しい3.7.5が
表示される:
# pyenv install 3.7.5
# python3 --version
3.7.5
>> Geniceをインストールする
水の分子動力学では,Geniceがよいプラットフォームである。
いくつかのものが必要であり,それぞれのホームページを参照して,
ダウンロードとインストールを行う。
Requirements
1. networkx>=2
2. countrings>=0.1.7
3. pairlist>=0.2.3
4. yaplotlib>=0.1
5. numpy
たとえば,numpyがないときは,ホームページからダウンロードしてから,
# pip install numpy
Successfully installed numpy-1.19.1
Geniceのインストールでは,
# pip install --upgrade genice
Requirement already up-to-date: pip in /root/.pyenv/versions/3.7.5/lib/python3.7/site-packages
(20.2.2)
geniceにより,様々の水(アイス)やメタンハイドレートなどを生成できる。
Ref. https://pypi.org/project/GenIce/, M.Matsumoto (Okayama Univ.)
[注意].
探すキーワードは,find / -name "genice" で検索できる.。それが見つかると,
/root/.pyenv/version/3.7.5/bin/genice などが表示される。
pyenvを使うと,旧バージョンは/usr/local/pythonにあり,新バージョンは
/root/.pyenv/versions/3.7.5 に置かれる。,必要なバージョンを指し示して
/root./.pyenv/versions/3.7.5/bin/genice ... で実行する。
>> MPICH-3.2で並列化利用
PGI Fortranは,pgfortran (pgf95)で並列処理の計算ができる。
3つのステップを行い,インストールする (15分くらいかかる)。
1. env CC=pgcc FC=pgfortran F77=pgfortran CXX=pgcpp CFLAGS=-fast FCFLAGS=-fast
FFLAGS=-fast CXXFLAGS=-fast ./configure --prefix=/opt/pgi/mpich-3.2 --disable-cxx
2. make
3. # make install
最後に,# make clean で環境をクリーンにして終了する。
>> FFTW3
1. env CC=pgcc CFLAGS="-fast -Minfo -fPIC" F77=pgfortran FFLAGS="-fast
-Minfo" MPICC=mpicc ./configure --enable-threads --enable-sse2 --enable-openmp
--enable-shared --enable-mpi --prefix=/opt/pgi/fftw3
2. make
3. # make install
# make clean で終了する。
最近のFFTW3ではコードが大きくなり,これも15分程度を要する。