頂上3190mから見えた遠方の上高地と梓川
前穂高岳北尾根
North ridge of Mt. Mae-Hotaka
稜線の続く前穂高岳方向
残雪期の北アルプス奥穂高岳を目指した。上高地の河童橋のあたりは5月後半で
暑かった。そこから右岸を歩き,明神池などを訪れた。右岸を歩き,そのさき徳沢までは
ハイキングの世界。徳澤のロッジを見て,じきに新村橋を過ぎ,横尾山荘で1泊した。
梓川を渡って初めての涸沢に入る。 雪が例年より少ないといわれていたが,涸沢の
本谷橋をわたり高巻く道の2000メートルから上は雪道。アイゼンをはいた。氷河地形に
なり,左右に広がった雄大な谷を行き,涸沢ヒュッテで休憩。雪に埋まったあずき沢を
登り,前穂高北尾根が対面に迫り,午後の白い雪で輝いていた。夕刻穂高山荘で1泊。
翌朝は晴れのなか周囲の山々を鑑賞できた。途中から霧のなかだったが,一瞬だけ
槍ヶ岳が姿を現わした。岩稜は初めの岩ピークと頂上直下に小さな雪渓があり、朝早く
は凍っていてアイゼンが必要。雪を踏んで奥穂高岳の頂上に登頂。この涸沢カール経由
は初めてであったが,前穂高岳やジャンダルムと再開した。下方には岳沢キャンプ地が
見降ろされ,その先には遙かに上高地が見えた。帰り道は同じ涸沢ルートだったが,
雪が緩んで涸沢へ向けての直滑降状態であり、クレバスがあって要注意だった。