再度 尾瀬と尾瀬ヶ原
尾瀬に行った最後の旅は2005年頃で, 上毛高原駅から戸倉へ
行き, マイクロバスに乗り継いで鳩待峠に入った。快晴で, 1時間
ゆるい下りの坂道を行くと, 湿原の日陰で, 水に浮かぶ幾つかの
白い妖精の水芭蕉に出合った。山ノ鼻の至仏山荘にザックを
置いたのは午後2時くらいか。午後の光を浴びた上田代からは,
まばゆい湿原の向こうには燧ケ岳が霞んでいた。
翌日は尾瀬ヶ原で, 龍宮十字路から北に歩き, 東電小屋を経由
して見晴十字路で合流, 東の尾瀬沼へと進んだと思う。東電尾瀬橋
付近がダム堰堤(約900 m) の場所と考えられる。幾つかの田代は
湿原が美しく, 道のない景鶴山は眺めると笹山だった。しかし,
天気がよい尾瀬ヶ原では夏の日が暑かった。見晴十字路から狭い
段小屋坂の川に沿って300 mほど登り坂を行く。背よりも高い2 m
ほどの葦が, 尾瀬ヶ原を出た斜面でびっしり自生していた。右岸
を一定の高度に達すると, 白砂湿原のワタスゲが咲き, さらに広い
尾瀬沼湿原である沼尻平に入った。
尾瀬沼を北沿いに森に入る午後の時間には, たゆたう光が時折
見える湖水の上で乱反射した。広い草原の浅湖湿原に出ると, いま
満開を迎えたニッコウキスゲの群落, タテヤマリンドウ, うす紫の
縦に花をつけるハクサンチドリ, 水辺に咲く紫のカキツバタ ...
(名古屋の鶴舞公園では紫のハナショウブなどの群落が有名)。
長蔵小屋の近くで三差路となり, 福島県と群馬県に別れている。
北に広がる大江湿原が大きく広がり, その北の端まで木道を往復
したが, 湿原のうちではここが最高に綺麗だった。長蔵小屋に戻り
荷物を置いた。そして湖畔にたたずみ, 静かに平和なときを過ごした。
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